星野哲郎記念館
SPOTスポット
「365歩のマーチ」など昭和歌謡の象徴であり日本を代表する作詞家・星野哲郎先生の記念館
星野哲郎記念館は、周防大島町の名誉町民であり、日本を代表する作詞家 星野哲郎氏の作品・資料等を展示している記念館です。
記念館は大きく分けて、星野劇場・星野工房・星野歌酒場・星野博品展・星野映像館の5つのゾーンで構成されており、見る、聴く、歌うで、星野ワールドを全身で体感できます。
明るく四囲に開けたガラス窓を持つモダンな建屋は、内庭を挟んで三角の回廊を構成。
星野哲郎氏はハヤリウタを「紙の舟」になぞらえましたが、三角形の建屋はその「紙の舟」を象徴的に表しており、この美しい記念館は2010年度日本建築家協会優秀建築100選に選出されました。
5つのゾーンで体感する星野ワールド
星野映像館
「星野映像館」は、映像で星野哲郎の人となりに触れる映像館です。
「詞の旅路」は、星野哲郎の考え方、生き方、人柄などをテーマにした映像で”えん歌”への愛情、創作への情熱、根底にある優しさなどを浮き彫りにしていきます。ゆかりのある映像や特別企画展示、懐かしい映像で楽しんでいただけます。
星野劇場
「星野劇場」は星野作品の世界観を全身で体感できる映像ホールです。
内部はワイド3mの3面マルチ大型スクリーンになっており、”星野えん歌”をテーマにした大迫力映像とその歌による「音と光と影」を演出します。また壁面には「100字レター」を設置。
親しい仲間達から星野哲郎に宛てた、心あたたまるメッセージを鑑賞してください。
星野歌酒場
「星野歌酒場」はカラオケを唄いながら、星野ワールドを体感する部屋です。
室内の歌唱ステージであなたはその場の主役となって、星野”えん歌”を唄っていただけます。唄うことで星野ワールドの真髄を、より深く味わってください。周囲の壁面には、星野哲郎が提唱し、”えん歌起こしの街頭運動”として始まった「えん歌蚤の市」の関連品や星野哲郎ゆかりの品々を展示しています。
星野工房
「星野工房」は、星野哲郎の歩みを紹介する部屋です。
星野”えん歌”の中には、いきざまや人との関わりの中から誕生した作品が数多くあります。それらは作品への共感や理解を深める上で、この上ない情報といえるでしょう。そこで主なヒット曲の歌詞とともに、作品が生まれた背景やエピソードや思い出の品を12のパネルにまとめ、今日までの足跡をたどっていきます。
また中央部には、若き日の星野哲郎と仲間達が通いつめ、歌づくりのヒントを得た思い出の酒場、新宿”さくらい”をイメージ復元しました。
星野博品展(収蔵庫)
「星野博品展」は、星野哲郎の半世紀を超える音楽活動を顕彰する部屋です。
星野哲郎がつむぎだす言葉の世界は、その時代その時代の人々の心を動かし、励まし、慰め続けてきました。幾多のミリオンセラーを生み出し、「日本レコード大賞」や「日本作詞大賞」をはじめとする数多くの栄誉に輝いています。
※館内にはカラオケ設備がありますが、他のお客様とのトラブルにならないようにモラルを守ってご利用ください。(飲食はできません)
【星野哲郎略歴】
- 大正14年(1925年)9月30日、山口県大島郡周防大島町和佐に生まれる。本名、有近哲郎。
- 開導小学校、安下庄中学校(現・周防大島高等学校)を経て、子供の頃から憧れた高級船員を目指し、高等商船学校(現・東京海洋大学)に入学。昭和21年に卒業。日魯漁業のトロール船「第6あけぼの丸」に乗る。2年後、腎臓結核を発病、下船して摘出手術。以後4年間の闘病生活を故郷で送る。同人誌、文芸誌への投稿、家庭教師などに活路を求める。
- 昭和27年(1952年)、雑誌『平凡』の募集歌に入選した「チャイナの波止場」、昭和30年(1955年)、同人誌『新歌謡界』に発表した「むすめ巡礼」、昭和32年(1957年)、横浜開港100周年の歌募集で「浜っ子マドロス」「みなと踊り」が1、2位当選。作詞家への道を開いた。
- 昭和33年(1958年)、遠縁で幼なじみの有近朱實と結婚、後に一男一女に恵まれる。同年、日本コロムビアと専属契約、昭和39年(1964年)には日本クラウンの創設に参加し専属契約、その後昭和58年(1983年)にフリーとなる。戦後の日本歌謡界を代表する作詞家の一人であり、手掛けた作品は約3,000曲に及ぶ。
- 昭和61年(1986年)に紫綬褒章、平成12年(2000年)には勲三等瑞宝章を受章。日本作詩家協会会長、日本音楽著作権協会会長などを歴任した。
- 平成22年(2010年)11月15日、逝去。享年85歳。同日、正五位を贈られる。
【星野哲郎代表作(年代順)】
- 「思い出さん今日は」(島倉千代子)
- 「黄色いさくらんぼ」(スリー・キャッツ)
- 「出世街道」(畠山みどり)
- 「アンコ椿は恋の花」(都はるみ)
- 「函館の女」(北島三郎)
- 「三百六十五歩のマーチ」(水前寺清子)
- 「男はつらいよ」(渥美清)
- 「昔の名前で出ています」(小林旭)
- 「風雪ながれ旅」(北島三郎)
- 「兄弟船」(鳥羽一郎)
- 「女の港」(大月みやこ)
- 「雪椿」(小林幸子)
- 「みだれ髪」(美空ひばり)
基本情報INFORMATION
- 住所
- 周防大島町大字平野417-11
- TEL
- 0820-78-0365
- 駐車場
- 専用駐車場をご利用ください
- ご利用料金
- 高校生以上:520円
小・中学生:300円
※未就学児は無料
※消費税込み - WEB
- https://www.hoshino-museum.jp/